家事・育児を“手伝う”だけではもうダメ……じゃあ「イクメン」って結局なに?
特集「『イクメン』って結局なに?」巻頭言
■お父さんたちの悩みは、誰にも聞こえていない
お母さんたちが昔とは違う過酷な環境で子育てをしているのと同じように、お父さんたちにも、今まで経験したことがないような立ち居振る舞いが求められていると言えます。0~6歳のお子さんを持つ既婚男性250人超に取材とアンケートをしたところ、こんな声が多く上がりました。「分からないなりに皿洗いをしてみたり、休日に子どもの相手をしたりなど頑張ってみるものの、手伝うべきポイントが間違っていたのか、あるいはそもそもやり方が下手だったのか、『逆にお母さんに怒られた』」。
お父さんとしてどのように育児や家事に関わっていけば良いのか、そして夫としてどのように妻をフォローすれば良いのか……それがはっきりと分からないために、日々お母さんに怒られたり、嫌味を言われたり、時には喧嘩になってしまったりで、途方に暮れているお父さんが少なからずいる。家に帰りたくなくなる「フラリーマン」という言葉も生まれています。そんなお父さんたちの悩みやモヤモヤは、お母さんたちの苦境が社会問題として認知されつつあるのとは対照的に、誰に知られることもなく、声にならない叫びとして各々の心にしまわれている……。これでは結局、お父さんもお母さんも互いに苦しいままではないでしょうか。
■「イクメン」って結局なに?
今回「BEST T!MES」では、「『イクメン』って結局なに?」という特集をお届けします。今、子育てに奮闘しているお父さんとお母さんが、お互いの悩みや不満の正体を知った上で、どうすれば協力体制を築いていくことができるのか、様々な視点から考えてみたいと思っています。
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